がんばる my first roommate 四世の純日本人
5 月 08

Mixiの日記で書いたやつですがせっかくの力作なのでブログに載せます。

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10月の終わりに極寒キャンプと称して皆でキャンプに行った際、意外と寒くなかったのでもう一回位行きたいねーって考えていた。一緒にキャンプに行った友達から聞いた話では、Pemberton から山道を2・3時間行ったところに温泉があり、とても良かったとの事。しかも温泉のすぐ近くにキャンプグラウンドがあるというではないですか。野生児達は早速計画を立て始める。

WEB で調べてみると、Sloquet Hot Springs (スロケットホットスプリングス)というその温泉は、どうやら現地の人たちに Mr. Hotsprings と呼ばれるある日本人によって造られたものらしい。洪水で橋が落ちて行く事が出来なくなってしまった Meager Creek (ミーガークリーク)の温泉を作ったのと同じ人のようだ(実際は1人ではなく他にも造った人たちがいるらしい)。カナダの山奥に日本人の造った温泉がある!これは行かないわけにはいかないでしょう。

温泉までの距離は地図を見ると Vancouver からそう遠くないが、山を大きく迂回していかなければならないため、5時間近くかかるようだ。今回、外気は確実にマイナス。下手をすると雪の中のテントで寝なくてはならない。今回は荒々しく男3人だけで行くことに。 Kengo、Yoji、そしてしんの3人は土曜の朝9時過ぎに Vancouver を出発。

我が家の近くの Superstore で約 2 Kg の牛肉の塊、同じく2 kg のチキンウィング、卵、トマトなどを買い込み、まずは最初の中継地点である Yoji の住む Whistler へ。「男だけって楽しいねー、これからこれは恒例にしようぜー」って語りながら、3人を乗せる Kengo の Ford トラックはハイウェイを進んで行く。

Whistler に着いてびっくり!なんと雪がたくさん積もっているではありませんか!「おいおい、俺たちほんとにこの雪の中これからキャンプに行くのか」と言いながら、 Yoji の住む豪邸に到着。韓国の辛ラーメンをご馳走になり、ガラージにあった薪を数本盗ん、いやお借りして Yoji 邸を出発。この時午後1:30頃。日が暮れる前にはなんとか目的地に到着できる予定だった。

最初のトラブルは薪だった。Yoji の家から何本か拝借したものの、極寒のキャンプ地には余るくらい持っていきたいところだった。Whistler で見た薪は1束 $5.99。「Whistler はリゾートだし高い。Pemberton に行けば安くなるだろう。」と思って Pemberton に行くが、なんとここでは $8.99。「都会の Vancouver で$4.99 で売ってるのになぜ田舎で $8.99 ???」と疑問に思いながらも、スーパーの店員さんと話しをしたら「キャンプサイトで必ず売ってるよ」とのこと。まぁそれもそうだと楽観主義で先に進むことに。

2つ目のトラブルは道。地図を持たず、行き先のダイレクションをメモった紙2枚だけを頼りに進行していたところ、Liliolet Lake 付近から入るはずの Lillooet Lake Forest Service Road という道がなかなか見つからない。30分位進んだところでさすがにおかしいと思い、湖畔に停車中の車を見つけ(この時点ですでにほとんど通行している車がいない)乗っていた夫婦に道を聞くが「Harrison Lake の対岸につながる道?そんな道は聞いたことがない」との事。とりあえず先に進んでみるしかないかなと数百メートル行ったところで、さっきの夫婦の車が止まれと合図をくれる。車を止めてみると、「この道を戻って Liliolet Lake の近くから確か Harrison Lake に通じる舗装されてない山道があるのを思い出した」との事。

「That’s it!!! それだ!!!」3人は歓喜。親切な夫婦に感謝しまくりでお礼を言い握手を交わし、来た道を戻る。見当は付いていた。来た時に「この道は何だ?」と思いながらも「Liliolet Lake Lodge」という大きなサインがあったので「ああ、ロッジに入る道なんだな」と思ってしまい、確認せずに通り過ぎてしまった山道があったのだ。

その道に戻り、看板を見ると確かに「Liliolet Lake Lodge」とだけ書いてあった。これは本当に目的の道なんだろうかと思って周りを見ると、少し中側のほうにある小さな看板に「Lillooet Lake Forest Service Road」の文字が。。。

「分かりにきーぞ!!!」気を取り直してガタガタの砂利道を進む。この時点で午後4時。辺りは薄暗くなり始めていた。

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トラック一台がやっと通れる広さ、もちろんガードレールなんてものもなく横の崖に落ちたらこの世からおさらばさっていう感じの道をひたすら進んで行く。あまりにもコンディションが悪く、MAXで40キロ、時には10キロ程度でしか走れなく、トータル80キロの道を何時間もかけて進まなければならない。ずっと運転してくれた Kengo に感謝!

午後5:30を過ぎるとあたりはもう真っ暗。この道はかれこれ1時間半進んで来たのにもかかわらず見かけた車はたったの2・3台。その間あった建物は入り口付近に山小屋が1件。本格的に人里はなれた場所に来てしまった。「キャンプサイト開いてるかなー」「薪はまだ売ってるかなー」「そもそも到着できるかなー」など、いくつもの不安が頭をよぎるが、ネガティブ思考・発言は禁止し、3人で「早くキャンプファイヤーで肉焼いて食いて-なー」「天然温泉入りてーなー」と鼓舞し合って先に進む。

恐怖が3人を襲ったのは、人里離れたこの山の中で墓場を見かけたときだった。「まさか???」と思ったが間違いなく墓場がある。「この山道を作ったときとかに誰かがなくなったんだろう」と思うようにして先に進む。

数キロ進んだところでまた墓場。2度目は恐怖心もショックも少なく、あまり変な事は考えないようにして先に進んでいった。

そして。。。

背筋がぞっとし、「この世ではないどこかに迷い込んでしまったのか???」と思ったのは、右側が崖になっている小さな谷を通り過ぎる時、そんなところにはあるはずのない大きな大きな十字架、そしてその先には数十件の建物(民家)のある小さな集落が。。。このときは本当に怖かった。

わけもわからず進んでいくと、看板に「First Nation」の文字が。「そっか、ファーストネイション(原住民・ネイティブ)の集落かー。それならこんなとこにあるのもわかる。あの墓場は彼らのものだな。びっくりしたなー。」ファーストネイションの人たちはいまだにこんな人里離れた山奥で生活をしているんだと感心した。

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車のマイレージの目盛りを確認しながら2枚の紙のメモに従い、ようやく Sloquet Creek に到着したのは午後6:30頃だった。辺りは一面の雪、そして降る雨、しかも雪は雨でぐちゃぐちゃ。。。ネガティブ思考は禁止していたものの、さすがに「こんなところでテントたてて寝るなんて出来ないんじゃないでしょうか???」と一瞬思ってしまった。

驚いた事はこんなところでこんな時期にキャンプしてる人達が自分達以外にいたこと。カナディアン恐るべし。でもRV(キャンピングカー)や山道仕様のタイヤのでかい車ではなく普通のトラックで、しかも驚くべき軽装備で来ていたのは自分達だけだっただろう。結局キャンプサイトに管理人などいなく、薪は買えなかったし。

写真上:リーダー Kengo の書いた計画メモ
写真中:夕方、ガタガタの林道から望んだ Liliolet Lake
写真下:雪でぐちゃぐちゃの暗闇のキャンプサイトでまずは雪かき

Vol 2 へ続く。。。


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2 Responses to “2006/11 秘境温泉キャンプ in the snow Vol 1”

  1. 1. ミチル Says:

    何だか私もガタガタ道を走ったような感じ・・(笑)
    続きが楽しみです!

  2. 2. しん Says:

    ミチルさん、こんにちは。

    3時間のガタガタ道は堪えますよー。しかもタイヤが外れないかという不安との戦い。

    すぐに続きを載せまーす。